日本の水産物輸出入状況

● 品目別の輸入状況を見てみましょう!
えび、まぐろ・かじき類、さけ・ます類が輸入水産物の上位3品目であり、これに、かに、うなぎ製品が次いでいます。
消費量が多く、国内生産の少ない魚介類が多く輸入されています。
えび・まぐろ類・さけます類・かに・うなぎ調製品、どれも国内で人気のある魚種です。
詳しくは下のグラフに示してあります。
大蔵省「貿易統計」より


● 日本の主要国別輸入実績(2001年)                    
各国から、以下のようなものが主に輸入されています。

中国 うなぎ・わかめ・えび・いか・はまぐりなど
米国 紅さけ・にしん・かれいひらめ・たら卵・たらすり身 など
タイ えび・いか類・いとよりすり身 など
ロシア たらば・ズワイ・かれいひらめ・にしん など
韓国 まぐろ類・あじ・海藻類 など
大蔵省「貿易統計」より


● ご存じでした?ベトナム
近年の日本の輸入の特徴の一つで、日本ひいきに輸出している国があります。
それは、ベトナム。2001年の水産物輸入国順位統計では、第10位にランクインしています。
ベトナムの海水面漁獲量は世界第17位。アジアでも有数の水産漁獲国です。
国土の3倍に上る経済水域では、10万隻の漁船が操業しています。
また、養殖業が10万トン。このうちエビ養殖が66%を占めていているのです。エビ養殖によりエビ御殿が立つなど景気はかなり上々。
ベトナム水産物輸出の40%が日本向けで、ベトナムにとっては日本は一番の対輸出国です。
エビなどの冷凍魚のほか、ファミリーレストラン向けのエビフライやイカの刺身などの加工品も増加傾向にあります。



豊富な水産物と、それで足りずに水産物を輸入してまかなっている日本人。
それでは、輸入がまったくなくなったらどうなってしまうのでしょうか??


● 魚介類自給率の推移
水産物輸入の増大に伴って、我が国の魚介類自給率は、低下傾向にあります。
注:国民一人当たり動物性たんぱく質摂取量に占める魚介類の割合は39%
我が国の食料自給率40%のうち、魚介類の割合は2.7%です(いずれも98年)
資料:農林水産省「食料需給表」より
年々、魚介類の自給率は下がる一方・・・。安価で大量の輸入品で満足していても、いざ、輸入がなくなると 国内の魚介類は価格高騰していまうことが予想されます。
魚好きの日本人、もし、水産物の輸入品がなくなったらどうする??
    1.魚を食べたいから高値でも購入する
    2.魚を食べたいけど、高値だから我慢する
    3.魚を食べたいから、自分で養殖する

水産物輸入がまったくなくなるなんて事はありえないから、心配しないで下さい 笑
ちゃんちゃん♪♪